バイクでの日払いデリバリーバイト
どのような仕事内容なのかざっと紹介
50cc原付バイクなどで、ピザやお寿司などを届ける仕事です。
届け先としては、一般家庭や企業への昼食や夕食の配達がメインとなり、ランチタイムやディーナータイムがピークの時間帯となります。
逆に午前の早い時間や、ランチタイムのピークを過ぎた15時〜17時あたりは注文が少ないのでオーダーを停止している店舗もあります。
デリバリーに使用するバイクは、50ccの原付バイクがほぼ9割を占めますが、青ナンバー登録したミニカー(バイク自体は先のバイクと同様)を用意している店舗も存在します。
更に特殊な例として、社員用にお弁当などを会社単位注文してくる案件が多い店舗は軽自動車等を使ったりまします。
時給面に関してですが、多少の経験を要しバイク事故でのリスクや野外での勤務(冬は寒く夏は暑い)、また駐車違反などでキップを切られ罰金が自腹になるようなリスクを考慮され、一般的な日払い派遣の時給相場と比べると高い傾向にありますが一般的な派遣仕事と比べると+100〜300円程度となります。(※2019年現在)
個人的には、経験がそこそこあり、慣れていて楽なのでよく現場に入っています。
もう少し詳しく紹介
フードデリバリーといっても、多少の種類が存在し大半は個人客や法人客の注文を都度受けてバイクで配達というような仕事内容になりますが、
珍しいケースとして、固定ルート先のオフィス用品の配送のような固定客へのルート配送のようなものも存在します。
ひと昔前は、日払いの案件としてはマイナーでしたが、最近ではUberEatsの台頭やshotworksデリバリーで案件を取り扱うようになり、就労人口も増えてきているような気がしてます。
フードデリバリーを専門に扱う派遣会社も存在しますが、ある程度専門的な技能と経験が必要な点と一般的な日払いバイトと比較して事故などが多く扱いや処理が難しい点があるのでそれほど多くはありません。
派遣会社としては、マージンを引いての利益が主な収益源となり登録者の数をある程度要するので、募集などを行っているのは主に大都市近郊となります。
また、バイクデリバリーの類似職としてバイク便が挙げられますが雇用形態として正社員や個人事業主の扱いが多く、日払いバイトの観点からは多少ズレるのでここでは主に一般的なバイクデリバリーとして認知される「フード」を扱う案件について紹介します。(※ガチ勢や一握りのトップ層になるとまだ相当稼げるみたいな話は聞きます。)
お給料の支払い方式としては、日払い、週払いを扱う会社が多いですが、選択肢として月払いを選べる会社もあります。
最近のバイクデリバリーの動向
現在の業界の動向として、米国資本のUberが展開する「UberEATS」や楽天が展開する「楽びん」、夢の街創造委員会が運営する出前館がここで紹介しているフードデリバリー業界でシェアを広げています。
出前館・・・時給は、一般的なフードデリバリーと比べ標準的。拠点から出発した後は加盟店先とお客様先への往復となりアイドリングタイムに店舗での雑務(お皿洗いなど)が一切無いのでデリバリー業務に集中したい人には最適。
楽びん・・・時給は、ここで紹介する日払いのバイクデリバリーより若干高いですが研修や規則、シフト固定などで自由度などが少ない。
UberEATS・・・メリットとして報酬が高い点があげられますが、個人事業主の扱いとなる為、事故を起こした際の責任が全て個人負担となり、バイク維持費/任意保険代/ガソリン代の経費が必要。
業務内容について
業務内容については、運転する事がほとんどですが、
お店が暇な時間帯は、チラシ折り、食器洗い、店内清掃など簡単な雑用を任せられるケースもあるでしょう。
店舗によってはポスティングを任せられる事もあります。
他の日払い派遣にもいえる事ですが、派遣店舗で店長、スタッフとの簡単なコミュニケーション、配達先でのお客様対応は必要となってきますが、労働時間の大半は運転となりますので、運転が好きで黙々と作業をこなしたい人には向いているといえます。
このように経験は多少必要な職種である点やバイクを運転するうえでの事故リスクを考慮され時給は、一般的な日払い派遣の相場と比べると高い傾向があります。
一度、デリバリーの現場に入ると店舗固定、又は流動的に派遣される店舗を点々とする人が多いのもこの日払いデリバリーバイトの特徴ともいえます。
そして定着する理由として多いのが店舗の賄い料理が格安または無料で食べられる点も多いと思います。一日通しで入った場合は、昼休憩時などに毎回食べさせてくれる店舗が多いので地味に嬉しいポイントとなります。
どのような人がエントリーしているのか
仕事にエントリーしている人は、基本的には、デリバリー経験者が多いです。
デリバリーのアルバイトは、扱う商品(ピザやお寿司など)が違っても基本的には同じ要領で一度経験すればどのお店でも応用が効きます。
未経験者がデリバリーバイトを始める場合、最初は先輩の後をつけ、運転の要領を学び接客の基本を学ぶの形で研修し慣れるまで多少時間がかかります。最低でも丸1日〜3日。長く期間をとる店舗は1ヶ月程度は研修期間として設けるのが通常です。
日払い派遣や通常の派遣の仕事というものは基本は即戦力、又は簡単な初回レクチャーでこなせる仕事を請け負える労働者を求めていますので、日払いでデリバリー未経験の初心者に教えている暇は無いのです。日払いで来ているスタッフに教育して一日が終わってしまうようでは本来の目的として未達となるからです。
したがって、未経験者が通常の店舗スタッフとしてデリバリーの職種を経験するのは比較的簡単ですが、日払いという事になってくると難しく、多少の経験を積んでから門を叩くのが基本となってきます。
ただし、どうしても日払いのデリバリーバイトをやりたい場合は、派遣会社に相談し熱意を伝える事によってなんらかの打開策を提案してもらえるかもしれません。
この仕事のメリット
ある程度、経験が豊富で色々な場所、お店でのバイクデリバリーの派遣に入っている私の経験則からお伝え致します。
(※場所は、都内、都内近郊が多いです。)
1.時給が高い
上記に記した通り、事故リスクや真冬/真夏でのしんどさを考慮され時給が高いです。
体感的に例をあげると飲食店で接客やキッチンでの時給が1000円程度だとするとデリバリースタッフは1100円程度と多少割高。
2.賄い(まかない)を食べれる
店舗や責任者の方針により出す店、出さない店もありますし、店舗の専属のスタッフには出すけど派遣スタッフには出さなお店も存在しますし、100円程度を徴収するお店もあります。
経験則から、雇用形態が派遣の場合だと10店舗中、7店舗はタダで提供、1店舗は100円程度の食事代を徴収、2店舗は賄い無し。といった所です。
賄い内容としては、余り物などで作ったコックの創作料理(一般的に想像する賄い)、お弁当屋などは、コストが休めのお弁当、中華屋などはメニューから選んで好きなもの(コストが高いのはNG)、ピザ屋などは、焼きたてピザ、ハンバーガー専門店はハンバーガー、お寿司屋では安いネタを使ったちらし寿司。みたいな感じです。この賄いを楽しみにしている人も多いでしょう。
3.バイクの運転が好きな人は楽しい
趣味でツーリングが好きな人には楽しいでしょう。(私はそこまで好きというわけではないですが…バイクの運転自体は嫌いではありません)
4.道に詳しくなる
一定の地域内で、店舗から注文先まで何度も往復しますので自然と覚えますので、近道も覚えられますしお店にも詳しくなれます。
通りすがる人々や街の風景も異なるので案外飽きる事はないと思います。(主観)また、車やバイクが好きな人は街を走る色々な車を見る事も出来るのでこちらも個人的には面白いです。
5.人間関係が楽
バイクの運転がバイト時間の大半を占める為、コミュニケーションの煩わしさは少ないです。
配達先でのお客様への接客はありますが、慣れてしまえばルーティーンとなりほとんどストレスを感じる事はありません。
勿論、店舗に戻ってのスタッフとのコミュニケーションは存在しますが、これも最低限の範囲内です。
この仕事のデメリット
上記で、良い点をあげましたが、当然悪い点も存在しますので実際に働いている側からお伝えしますので参考にしてみてください。
1.事故のリスクが結構高い
一番のデメリットは、事故に関してです。
長い間デリバリースタッフとして働いていて「本当に非常に強く感じる点」で、店舗が時給を少し高めに設定する理由もよくわかります。
経験が浅く若いドライバーは深刻に感じる事は少ないかもしれませんが、公道で運転している以上事故はつきものでこちらが悪いケースもあれば、もらい事故のケースもあります。例えば信号待ちでこちらが停止している際に後ろから前方不注意の車に突っ込まれたりする可能性もあります。運が悪ければ命を落とすケースもあるのです。
車での事故と違いバイクは体が剥き出しなので危険度も車より上といえるでしょう。デリバリーのバイクは事故が多いので保険料金も割高と聞きます。
しかし、リスクは付きものですが、割り切る事も必要で、実際に私の場合はそのリスクは承知でこちらが注意すれば限りなくリスクを減らす事も可能と思っていて、年単位でバイクデリバリーに従事していて事故ったケースは2回。事故の内訳として1件は高校生で原付免許取り立ての頃に一時停止無視で軽い事故、もう1件は、ある程度経験を積んでからですが、前の車に近づいて走行しすぎている頃に急ブレーキを踏まれ軽く転倒。と自分が悪いケースが100%なので今では経験値と安全運転を心掛ける事により事故の心配はそれほどしておりません。
2.真夏と真冬がつらい
時給が高い要因のひとつでもありますが、気象状況や季節による暑さ、寒さがきつい人はきついでしょう。
冬は寒く、夏は熱いので嫌う人は結構多いでしょう。
ただし、これも慣れてしまえば問題と個人的には思っていて、私の場合、夏の暑さには強くむしろ健康的に日焼けが出来るの歓迎です(笑)。冬の寒さについて最初の頃はきつかったですが、インナーに防寒ツナギを着たりグローブをして対策ばっちりなので真冬での基本的には平気です。それでも2月などでマイナスになったりする時期は寒い事は寒いです。
また、雨の時期は寒さもありますが、バイクがマンホールで滑ったりするので気を張らないといけないのと、寒さも多少あります(屋根付きの3輪ジャイロでのデリバリーがありカッパも店舗で貸してくれるのでそんなにずぶ濡れの心配はないですが)
3.お釣りの計算で間違えると自腹
配達先では、基本的に現金での決済となり、配達先で自分で計算しやり取りとなるので慣れないうちは計算ミスなどで間違えてしますケースがあります。勤務終了後にまとめて計算するケースが多いのですが、そこで計算ミスが発覚すれば基本的に全額自腹で店舗に支払うケースが多いので注意する必要があります。これは、お店専属のスタッフも派遣スタッフも変わりません。私も若い頃は、間違えるケースが多くその度に自腹で精算していました。間違えるといっても10円、100円、多くて1000円など。
今では、注意力も高くなっているので100回勤務してミスして100円程度くらいでしょう。
それでも人間間違える時は、間違えるのでリスクとして十分に注意する必要があるでしょう。
4.交通違反で違反切符を切られる事もある
公道を走る限り、仕事での運転もプライベートの運転も区別はありませんので、当然交通規則は遵守する必要があります。
切符を切られるケースとして一番多いのは、原付での2段階右折時の規則違反でしょう。急いで配達をしている際のプレッシャーにより違反をしてしますケースが経験者の方は多いのではないでしょうか。私も実際に2回この違反で切符を切られています。
この対策として特に3車線以上の道が多い都内などでは、2段階右折の必要がない青ナンバーのバイクを用意している店舗もまります。私の場合、この違反で切符を切られたのは本当に都内の都心部で、白バイも多い区域で、運が悪かったですがそれ意外のケースではほとんどないかもしれませんが、交通規則は遵守しましょう。
その他に原付でのスピード違反や駐禁の切符を切られたというケースは身近では聞いた事がありません。
実際に罰金を払い、お金を稼ぎに来ているのでお金を取られるというのは非常にストレスとなりますので、リスクとしてしっかり注意する必要があります。
5.感じの悪いスタッフがいる場合がある
これは、デリバリー派遣に限らず存在するネックかと思いますが、他にデメリットが思いつかないのであげてみました。
店舗により店舗専属の社員や古株アルバイトで派遣さんに対して感じの悪い接し方をする方がいます。派遣アルバイトの利点としてそうゆうスタッフがいる店舗は次回はエントリーを避ける事も出来ますのでこうゆう時に日払い派遣のメリットを感じます。
只、私の経験則からそのようなフタッフはむしろ少なくむしろ慣れたスタッフよりも柔らかい接し方をする方が多い印象です。業務の負担も当然軽めに考慮されますので賄いもレギュラーの専属スタッフと分け隔てなく提供されます。
感じの悪いスタッフがいる現場エントリーは避け、働き易い現場を選ぶようにする事によりストレスなく働く事が出来ます。
6.番外編
その地域の土地勘がない場合、大幅に遅配してしまいお客様と店舗に迷惑をかけてしますケースもあるでしょう、
日払いで入るわけですから、初めて派遣される現場の土地勘は無いケースは多いと思います。
ただし、今はスマホが普及しており、出発地、目的地を簡単に高精度で調べる事が出来るのでほとんど道に迷うケースはありません。配達先の住所を入力しそれを頼りにしてもほぼ外れるケースはありませんし稀にナビに誤差があった場合でもスマホで店舗に電話する事によりナビしてもらえ簡単に解決する事が出来ます。
私に限らずスマホを持ってる方であれば初めての現場の道でも迷う事は99%無く。スマホを持っている人にはリスクとしてカウントする必要はないと思います。
まとめ
バイクの運転が好きで安全に配慮した運転が出来る方にとっては時給も高いのでかなりオススメな仕事といえます。
賄いも美味しく頂け、店舗を選べば1日に2回頂けるので食費が浮いたり、珍しいケースでお寿司屋さんでお寿司の賄いを頂けたりでびっくりする事もあります。
経験者であれば比較的楽に働く事だ出来ますが、未経験者でも原付免許があれば、ショットワークスデリバリーの中から仕事を探して働く事も可能なので一度経験してみてはいかがでしょうか。
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